日本人が一生のうちに、がんと診断される確率(生涯累積がん罹患リスク)は男性65.5%、女性51.2%。
シンプルに言うと「日本人の2人に1人は、がんになる。」(厳密には1人以上)
ある程度がんになる前提で、超高齢化社会といわれる昨今の健康づくりを、考えていくべきだ。というのが本書の趣旨です。
著者の中川恵一先生は東京大学総合放射線腫瘍学講座教授で、がん専門医。放射線やがんについて、一般の方向けにさまざまな啓発活動をされています。
がんになりたい人はいないはずですが、がんで死ぬメリットはあるという人がいます。その理由は、「おおよその余命が把握できる」からです。
もちろんがんになりたくはないが、運が悪ければがんになる可能性はある。以下の三つのステップでどのような行動をとればよいか。本書はとても参考になります。
- がんにならないようにするには(予防)
- 早期発見するには(がん検診)
- 残念ながらがんで最期を迎える場合(がんで死ぬメリットをいかす)
がんに対する思い込みを、リセットできます。
がんも「ピンピンコロリ」型に!(本書p198)