健康寿命 男女とも最高更新

12月20日に厚生労働省は、令和元年度(2019年度)の健康寿命を発表しました。健康寿命は、3年ごとに発表されています。

令和元年(2019年)値は男性が72・68歳、女性は75・38歳となり、男女とも最高を更新しました。
同年の平均寿命は男性が81.41年、女性が87.45年で、健康寿命との差は男性が8.73年、女性が12.07年となっています。

平均寿命と健康寿命の推移

第16回健康日本21(第二次)推進専門委員会 資料 より

健康寿命が延びるのは、もちろん喜ばしいことです。しかし平均寿命と健康寿命の差、つまり不健康寿命の期間が延びることは喜べません。平均寿命と健康寿命の差は以下のグラフ(厚生労働省のデータより)の通りです。

平均寿命と健康寿命の差の推移

上のグラフを見てみると、2010年あたりからは不健康寿命は縮小しているように見えます。しかし2001年と比較すると、どっこいどっこいです。

今回の発表は、第16回健康日本21(第二次)推進専門委員会での資料からです。健康日本21とは、「21世紀における国民健康づくり運動」という、厚生労働省が示した健康づくりの方針です。超高齢化社会を突き進む日本の現状から、2000年にスタートさせた施策です。健康日本21の効果が、徐々にあらわれているように見えなくもありません。

今回の専門委員会での「健康寿命の算定と推移の評価」において、以下のような記載がありました。

2010~2019年において、男女とも、健康寿命は直線的に延伸し、有意であった。
不健康寿命は直線的に短縮し、有意であり、健康寿命の延伸目標が達成と判定された。

ここ10年では、健康日本21の効果で目標が達成されているとの評価です。これは喜ばしいことであり、今後もこの傾向が継続してほしものです。

不健康寿命は1年でも短い方が、高齢期での生活の満足度につながります。私自身も今できる努力を可能な限りして、健康寿命を延ばすだけでなく、不健康寿命が少しでも短期間で済むよう願っています。

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