新型コロナ感染者数の、高止まりが続いています。
西辻歯科医院待合室においては、引き続きマスク着用をお願いいたします。
一方では連日の猛暑で、熱中症が心配になる状況でもあります。一部ではマスク着用による、熱中症への危険も取りざたされています。
「不織布マスクを着用した状態の運動において,ウォーキング程度の運動であれば,熱中症リスクには大きな問題はない。」とする論文が出ましたので、ご紹介いたします。
暑熱環境下の不織布マスク着用による熱中症リスクからみた運動時の身体機能及び主観的感覚への影響
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熱中症は、高温多湿な環境で水分不足や運動による、体温上昇などの問題によって起こります。
不織布マスクを着けていても、ウォーキング程度の運動までであれば、,マスク内皮膚温の上昇や感覚の変化にとどまり, 熱中症リスクには大きな問題はないことが示されていました。
安静時であれば、室温が30℃や35℃の暑い環境でも、不織布マスク着用による影響は、感覚以外にはほとんどないという結果でした。心拍数・体温・マスク内皮膚温・発汗量などの生理的変化は見られませんでした。
この実験の被験者は21歳前後の男性です。この結果がもちろんすべての年齢に、当てはまるとは思いません。
しかしエアコンの効いた室内においては、不織布マスクの着用が熱中症のリスクになるとは、到底考えられません。今しばらくは、待合室でのマスク着用にご協力をお願いいたします。