10月5日(木)に私が歯科校医をしている小学校でミニ授業を行いました。
年に1回実施している学校保健委員会で行ったもので、内科、眼科、耳鼻科、歯科の校医と産婦人科の特別講師および薬剤師の計6名がそれぞれの専門についてのミニ授業を行います。
この授業は6年生が対象で、事前に発表されたタイトルを見て、自分がどの授業を受けたいか選択をして受講します。時間は25分間で、聴講後に内容をまとめて代表者が6年生全員の前で発表をし、各授業の内容を全員で共有していく流れで進みます。
前年までは「実はなおらない歯の病気」(「2017-2-17 実は、なおらない歯の病気」の内容)というタイトルでしたが、今年は少し視点を変えて「むし歯はミスマッチ病」という題で話をしました。
ミスマッチ病というのはハーバード大学の人類学者ダニエル・E・リーバーマン教授が提唱したもので、旧石器時代以来の私たちの身体が現代の生活習慣や環境に十分になじんでいないことからおこる病気のことです。
むし歯だけではなく、現代の私たちが悩まされている多くの生活習慣病などはミスマッチ病であるとされています。実際の授業では、歯みがきや糖質の取り方など生活習慣を気を付けることにより、ミスマッチ病を防ぎましょうという展開で話をいたしました。
ミスマッチ病は以下の書籍を参考にしました。