10月7日(木)に私が歯科校医をしている白金小学校で学校保健委員会がありました。
小学校では9月中まで、半数の児童のみ登校という、変則的な体制をとっていたようです。9月30日をもっての緊急事態宣言解除に伴い、10月から通常通りに戻り、開催が危ぶまれていた学校保健委員会も無事に開かれました。
一昨年までの学校保健委員会は6年生全員を体育館に集め、6班に分かれて各校医がミニ授業を行います。その後ミニ授業の内容を全体会で児童が発表し合っていました。昨年度からはコロナ禍の影響で、密を避けるため3クラスの6年生を6班にわけて、教室でのミニ授業に変更になっています。そして児童の発表は、発表者各1名が保健室からオンラインで発表する形をとります。
私の授業は昨年と同じで「子供のむし歯は少なくなっているが大人は・・・」です。
内容は以下のブログで
2019–12-1 子供のむし歯は少なくなっているが、大人は・・・
今回はプラスして、新型コロナウイルス感染症についての話も、最後の5分程度しました。
季節性インフルエンザウイルスと異なり、新型コロナウイルスはお口の中で増殖します。新型コロナウイルスの受容体と言われているACE2受容体が、唾液腺や舌、歯肉などの細胞にあるからです。そしてお口の中で増えます。
つまり唾液の中にもウイルスがたくさんいるのです。会話をすると、ウイルスをふくんだ飛沫が飛び散ります。このような話をして、マスクなしでの会話が感染をひろげる理由を説明しました。
歯科医院では治療の前に、患者さんには必ずポピドンヨード(イソジン)でブクブクうがいとしてもらうなどの、現在の歯科医院での感染予防対策も紹介しました。(ヨードにアレルギーがある患者さんは、塩化ベンザルコニウムをふくんだ洗口液を使います。)